統合失調症
統合失調症は、こころや考え、感情などのまとまりを維持することが難しくなってしまう脳の病気です。
主な症状としては、幻覚や妄想など、健康なときには見られなかった状態が現れる「陽性症状」と、意欲の低下や感情表現が乏しくなるなど、本来あったものが失われてしまう「陰性症状」があります。
この病気は約100人に1人が発症するといわれており、決して特殊な病気ではありません。誰にでも起こり得る身近な病気だからこそ、早期に気づき、適切な治療を始めることが大切です。
このような状態のときは、当院までご相談ください
- 誰かが自分の悪口を言っている
- 盗聴器をしかけられている
- 組織に狙われている
- 自分の考えていることがテレパシーのように伝わってしまう
- 誰かとテレパシーで会話をしている
- 誰かが自分の事を陥れようとしている
- 自分の考えを他人に吸い取られてしまったことがある
- 自分の行動は誰かに操られているように感じる
- 他人から「話にまとまりが無い」と言われたことがある
- 急に興奮し、大声で叫んだことがある
- 周囲の出来事に興味が持てない
- 人とコミュニケーションを取りたくない
- 眠れない
など
主な原因
統合失調症の詳しい原因はまだ完全には解明されていませんが、脳内で情報をやり取りする「神経伝達物質」のバランスが崩れることが深く関係していると考えられています。なかでも、意欲や感情に関わる「ドパミン」という物質の過剰や不足が特に注目されています。
また、進学や就職、人間関係などの大きな精神的ストレス、あるいは環境の変化も発症の引き金になり得ます。遺伝的な要素の関与も指摘されていますが、特定の遺伝子だけで発症が決まるような単純なものではなく、生まれ持った体質と環境要因など、さまざまな要素が複雑に絡み合って起こると考えられています。
主な治療法
統合失調症と診断された場合は、主に抗精神病薬による薬物療法(内服)を行います。最近では副作用の少ない新しいお薬や、1回の注射で数週間から数ヶ月にわたり効果が持続する「持効性注射剤(LAI)」なども開発され、治療の選択肢が大きく広がっています。
抗精神病薬だけでは十分な改善がみられない場合は、他の向精神薬を併用することがあります。また、お薬による治療と並行して、認知行動療法や作業療法、生活技能訓練(SST)などのリハビリテーションを組み合わせることも重要です。
なお、症状によっては入院による加療が望ましいと判断される場合もあります。その際は、患者さまやご家族さまと丁寧にご相談のうえ、当院と密に提携している適切な入院医療機関をご紹介いたします。